口寄せ鑑定再録 霊魂との対話
電話を使ったイタコの口寄せとは、一体どのようなものなのか?──私どもへの鑑定をお考えになっているお客様が、まず突き当たる疑問がそれです。
古式に則ったイタコの口寄せでは、まず梓弓や太鼓などの楽器を盛んに掻き鳴らして意識がトランスしやすい下地を作り上げた後、イラカタ念珠と呼ばれる珠の角張った特殊な数珠を手の中で回しながら、「神寄せ」や「仏の上げ降ろし」といった各種の経文、イタコ祭文を順次詠唱、徐々に憑依の状態を深めていきます。しかし簡便さを売りにしている電話占いで、こうした一連の儀式を執り行うのはあまり非現実的であるため、短時間の精神集中のみで目的の霊を降ろして、我が身に依らせる訓練を経た後、お客様の鑑定をさせていただいております。
また、霊媒の口を借りた霊との会話においても、できるだけ明瞭なメッセージをお届けするための工夫をしています。例えば降ろした霊とお客様との間を間接的に橋渡しする形で進めたり、口寄せ中も霊媒がある程度の自己意識を保ち、霊が発する言葉の足らない部分を臨機応変に補って語ったりといった具合に、ケースバイケースでの対応をしているというのが現状です。
もっとも、こうした言葉の説明だけではまだ具体的なイメージが湧かないという方も大勢おられると思いますので、どのような形で霊が降ろされ、どんな風に対話が進むのかを、実際の音声記録に基づいて再現してみました。当初への鑑定依頼を考えている皆様のご参考となれば幸いです。
※掲載している音声記録は、個々のお客様のご承諾を得た上で「採録されたもの」です。通常、鑑定時の音声は記録されておりませんので、どうぞご安心ください。
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