陸奥国の神秘・電話占い
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尼子の百物語

第二十五話「築年数の経った中古物件」

とあるクリエイターの方からお電話をいただきました。仕事が軌道に乗りアシスタントを雇う必要を感じてきたので、事務所を移転させたいと考えており、その移転先候補としていくつかの物件を考えているそうですが、とある物件を霊視で鑑定して欲しい、というご依頼でした。

その物件は築年数こそ古いものの大変好条件で、移転先の第一候補にしているそうです。内装はリフォーム済でとても綺麗なのですが、築年数が古いことが気がかりで、「ここで昔妙なことがあったかどうか、変な霊が憑いていないかどうか見て欲しい」とお願いされました。

霊視をしてみたところ、うっすらと漂う霊気を感じ取りました。もう何十年も前にひとり、部屋でお亡くなりになっている方がいたのです。その方は自然死で、既に成仏しており、霊的にも特に問題はありません。事故物件として取り扱う必要もないものです。ただ、「過去にこの部屋で死んだ人がいる」という事実は見えましたので、見えたものをそのままご相談者様にお話しました。

「やっぱり! 何か妙な感じがすると思っていたんです!」ご相談者様は薄々勘付いていたようで、それを確認するために私に霊視をご依頼されたようでした。物を作るクリエイターの方はやはり第六感が鋭い方が多いようで、ご相談者様も常人より強い霊感の持ち主だったようです。「鑑定ありがとうございました。移転先はもう一度考え直してみます」とのことでした。

このご相談者様からは後日ご報告のお便りを頂戴しました。別の物件にしようか悩んだそうですが、他よりかなり条件がいいことと「自然死で成仏しており特に霊的な問題はない」という霊視結果を踏まえ、結局その物件に決めたそうです。引っ越して数ヵ月経ちましたが特に妙なことは起こっていません、とのことでした。

尼子の百物語 / 第二十五話「築年数の経った中古物件」