陸奥国の神秘・電話占い
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降霊が教える感動ストーリー

第五話「実父の霊が告げる4桁の番号」

亡くなった親族の方の想いを聞き届け、それが偶然にも別の身内の方の想いを救ったことがあります。宮城県仙台市にお住まいの佐藤さん(仮名・40代女性)は、当初、人生相談で電話占い尼子に占い鑑定のお電話をされたそうです。夫にあたる方とは10年以上前に離婚し、女手一つで息子さんを育てた大変立派な方で、息子さんが独り立ちしてからは、お母様とふたり暮らしをしているとのこと。相談はそのお母様についてでした。

「私も決して若くはありません。息子が大人になりましたので、これからは自分の人生を楽しんでいきたいと思っております。母が元気であれば良いのですが、父が亡くなって以降、めっきり元気がなくなってしまい、最近は痴呆の兆候まで……。うちには老人ホームに預けるほどの蓄えはありません。この先どうすれば良いでしょうか」という切実なお悩み相談でした。

しかし、私は鑑定開始直後から、佐藤さんの背後に霊体の気配を感じておりました。悪意を持った霊体ではなく、むしろ佐藤さんの身を案じるかのような念を放っておりましたので、霊感で接触を図りましたところ、なんとその霊体は数年前に亡くなったという佐藤さんの実のお父様だったのです。母と娘が心配でいまなお成仏できず、霊体としてとどまり続けているものの、必要な助言を伝えられずに困っているようでした。

事情をご説明すると、佐藤さんから「父が何を伝えたいのか聞いていただけませんか」とご依頼。すぐにお父様の霊と交信しました。するとお父様は4桁の数字を何度も繰り返し呟くのです。言われた数字をそのまま佐藤さんにお伝えしました。するとしばらく考え込んだ後、ハッと何かを思い出し、家の中をバタバタと早足で歩く音が聞こえてきました。その後、何かを操作するようなカチカチという音の後、「開いた!!」歓喜の声が聞こえてきました。お父様の霊が伝えていた4桁の番号はなんと金庫の鍵の番号だったのです。中にはお母様名義の貯金通帳。そこにはかなりの額の現金が……。

「これで母を老人ホームに預けられます。母を説得してみます。ありがとうございます。本当にありがとうございます」佐藤さんの喜びに満ちたご報告を聴きながら、私はお父様の霊がこちらに一礼をして成仏していく姿を眺めておりました。


現世に対する未練、伝えたい何かを抱え、成仏できずにいる死者霊は少なくありません。彼らは決して悪意を持つ存在ではありませんが、人の霊は本来であれば死後しばらくして霊界に還るもの。あまりにも現世に長く留まり続けていると次第に念が淀み、悪霊化していくこともあります。我々イタコはそういった未練や無念を抱えた死者の霊と交信し、その望みを生者に伝えることで、正者を幸福へ、死者を成仏へと導く存在です。

降霊が教える感動ストーリー / 第五話「実父の霊が告げる4桁の番号」