陸奥国の神秘・電話占い
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開運!心霊鑑定団

第三回
「結婚を考えていた男性に二股を掛けられていることが分かりました。しかもその相手は学生時代の恋敵…。もしかして私、あの女に復讐されているの?!」

武原心愛さん(仮名)・29歳・会社員・埼玉県鴻巣市在住

昔、自分が恋人を略奪した相手に復讐されているのではないか?そんな疑心暗鬼を抱えた複雑な悩みを鑑定させていただきました。ご相談者の方は、「その相手から生き霊の障りを受けているのではないか」という疑惑も抱いており、まずはそれが事実かどうかの確認を取る作業から始めました。

1.事前の聞き取り~相談内容とその背景の確認

恋人の浮気現場に遭遇したという話を聞き
当時の現場の様子を克明に再現する霊能者

[霊能者] 交際相手の浮気についての悩みとお聞きしましたが、具体的なことをお訊ねしても宜しいでしょうか?
[心愛(敬称略、以下同)] はい、もちろん!そのためにご相談したんですから。
[霊能者] 経緯をご説明いただく際には、人のお名前や地名などの固有名詞を、もし言いたくないということでしたら、「彼」や「彼女」といった代名詞に置き換えてください。とくに地名や場所名は、「あるお店」であるとか「ある駅前」という感じでお願いします。たまに実際とは異なる場所の名前に言い換える方がいらっしゃるのですが、それをされてしまうと霊視に支障を来す場合があるのです。
もちろん当鑑定所では厳格なルールに基づいてお客様のプライバシー情報を完全管理させていただいておりますから、そういった面での心配はご無用なのですが。
[心愛] 尼子さんのことは信頼していますから大丈夫です。人の名前も地名も全部、ありのままお伝えします。
(※掲載記事中のプライパシーに関わる部分は仮名やイニシャルに置き換えています)
[霊能者] ご信頼いただき、ありがとうございます。それではまず、お話をお願いいたします。
[心愛] はい。私、3年越しでお付き合いしている相手がいて、その人、前の勤務先の同僚だったのですが、中部にある別の事業所に配属されることが決まった時、「前から好きだった」って告白されて…。
[霊能者] そこから交際が始まった?
[心愛] ええ。ただ、彼が名古屋に移っても私はそのままだったから、最初のうちはちょっとした遠距離恋愛みたいな感じでした。で、それから2年過ぎた昨年、彼がまた関東の事業所へ戻ってきまして、以前よりずっと頻繁に会えるようになったんです。ちょうどその頃から、「ゆくゆくは結婚しよう」という話にもなってきて、お互いの実家にも挨拶を済ませた矢先の出来事でした。
[霊能者] 何が起きたのですか?
[心愛] うーん…(言いにくそうに言葉を詰まらせる)アレを見ちゃって…。
[霊能者] アレというのは?まさか、相手の浮気現場に出くわしたとか?
[心愛] ええ、じつはそうです。ホント、たまたま偶然に…。5月の連休の時、新潟にいる両親が観光目的で上京してきたんです。「こんな大変な時に止めときなよ!」ってさすがに強く止めたんですけれど、私の父は昔から頑固な性格の人で、1度言い出したら絶対に自分の意見を変えないんですよ。おまけにちょっと変わり者のところもあって、「コロナ禍で東京がどうなっているのか見てみたい」って不謹慎なことを言い出して。「もし罹ったらどうすんのっ。年寄りは死亡率が高いんだよっ!」って脅しても、「電車は使わず、車だけの移動だから大丈夫だ」って。
[霊能者] ああ、今、夜の繁華街の情景が見えてきました。道を歩いている3人連れはあなたと親御さんたちでしょうか。ああ、なるほど…。上京された親御さんを自分の行きつけのお店にお連れになったのですね。
[心愛] えっ!ええーっ!(的中していたらしく、驚愕して狼狽える)
[霊能者] …そして、その店で偶然、相手の男性に遭遇してしまったというわけですか。
[心愛] ど、どうして…?!どうして、そんなことまで分かるんですか?何も説明していないのに!
[霊能者] お客様の脳裏に強い印象とともに刻まれている記憶というのは、私どもの側も比較的、引き出しやすいんです。かなりはっきりとした映像として見えていますよ。その時のあなたの青ざめた顔も。
[心愛] 何か怖い。当たるって聞いたけれど、想像以上ですね…<しばらく押し黙り、気持ちを落ち着かせている様子。やがてまた、おもむろに話し始める>…それでそこは以前、彼に連れて行ってもらったことがあるフレンチの飲み屋さんだったんです。料理がとても美味しかったからこの際、両親を連れて行ってあげようと…。その頃はコロナの影響でほとんどのお店が休業していましたし、他に良いチョイスも思い浮かばなくて。でも、まさか、そこに当人が女連れでいるなんて…。
[霊能者] 彼には気づかれなかったみたいですね。
[心愛] ええ、もちろんです。店の中が見渡せるガラス張りの向こうに、あの人とあの女が向かい合わせに座っているのが見えたので、とっさに父と母の袖を引っ張ってその場を立ち去りました。2人とも変な顔していたけれど、どうにかこうにか言いつくろって…。
あの人、私には「去年の台風で壊れた千葉の実家が心配だから、連休中はずっと向こうで仕事を手伝う」って言っていたんです。それが都心で女と一緒だったわけですから、もうこれは100%クロだなって一瞬で確信しました。
でも彼のことはもう私の両親に紹介済みだし、まさかその親の前で娘が修羅場を繰り広げるなんて、いくら何でもって思ったので…。
[霊能者] ご立派です。よく感情を抑えられましたね。それであなたは、その連れの女性の方にも見覚えがあったというわけですか?
[心愛] はい。大学時代の知り合いっていうか…。ぶっちゃけた話、彼女には今も相当憎まれているはずで…。

過去の三角関係の経緯を語る相談者
「面と向かって、殺してやる! って凄まれました…」

[心愛] その子、N美っていうんです。一時期、学校のサークルで一緒だったことがあって、その時に同じ男の子を取り合うようなことになっちゃって。
[霊能者] それは同じ相手を同時に好きになったということですか?それとも、どちらかがもう一方の恋人を奪ったという形?
[心愛] (言いにくそうに)後の方…です…。私が…。
[霊能者] そのN美さんという人の恋人を奪った?
[心愛] 何を言っても言い訳になっちゃいますが、当時は本当にそんな気はなかったんです。一時期、2人が付き合っていたことは知っていたけれど、とっくに別れたと思っていたし。
[霊能者] しかし、実際には別れていなかった?
[心愛] いえ、少なくても男の子の方は、はっきりと「別れた」と言っていました。そうでなくちゃ、私だって彼とは付き合いませんでしたし。恋愛関係がまだ続いているっていうのは、N美ひとりが勝手にそう思い込んでいただけだったんです。だから、私とその人とのことが彼女にバレた時には…。
[霊能者] どんな感じでしたか?
[心愛] どんな感じって、そりゃもう物凄く怒ってました。面と向かって「殺してやる!」って凄まれたこともあるし、その捨て台詞を最後にサークルも辞めちゃって…。
[霊能者] じつはですね、当時の映像も見え始めているんです。私の頭の中に勝手に流れ込んできているというかですね…。ただ、これはN美さんという人物自身が発している恨みの波動というより、あなたの心の内側にある想念のビジョンだと思います。この女性を忌み嫌っていると同時に、かなり脅えてもいらっしゃるみたいですね。
[心愛] はい。あの連休の夜を境に毎晩、N美が夢に出てくるんです。小馬鹿にした顔でこっちを指差して、ゲラゲラ笑って…。おかげで慢性の睡眠不足です。何だか体調も悪くて、朝はダルくて起きられないし正直、会社の仕事にも支障が出始めています。
[霊能者] それが生き霊の祟りではないか、と疑っているわけですね。
[心愛] 疑うも何も、今の彼は出身地も卒業した学校も私たちと違うし、N美との接点なんかどこにもないはずなんです。そんな2人が一緒にいたってことは、あの女が私の身辺を色々と探って、計画的に彼に近づいたとしか思えなくて。だから生き霊のことは脇に置いても、学生時代のことをまだ根に持ち続けていて、私に復讐し始めたんだろうと考えています。
[霊能者] あの、ちょっといいですか。当然、このことについては恋人の男性にも確認されましたよね?
[心愛] いいえ、まだしていません。こちらから言い出せば、必ず言い訳するだろうし、そんなたわ言は聞きたくないし。「しばらく会いたくない」とだけ伝えて、連絡を断っている状態です。ただこっちが浮気に気づいたってことは、もう当人も薄々分かっているかもしれませんよね。
[霊能者] そうですか、確認していないのですか…。まあ、良いでしょう。と、これでおおよその話の流れは掴めましたので、まず手始めに今、一番心配されている生き霊の障りの有無について霊視してみることにします。ほんの少々、お時間をいただきます。
[心愛] ぜひ、宜しくお願いします。

遠隔霊視を試みるも、恐れていた生き霊の影響は皆無だった
しかし、別の気になる霊波動の存在を感知!

[霊能者] <しばらく無言となり、霊視に集中。やがて結果を告げる>うーん…これはどうなんでしょうかね…。
ああ、これは難しい…。
[心愛] 先生、どうかしました?何が見えたんですか!?
[霊能者] うーん、見えたと言いますか、むしろその逆です。結論から申し上げますと、N美さんという女性があなたに生き霊を飛ばしている形跡は一切、見当たりませんでした。それどころか、その相手の男性があなたの恋人であることすら、彼女はまだ知らないようです。
[心愛] ウソッ!それじゃ、毎晩のように見る悪夢は?
[霊能者] 月並みな言い方かもしれませんが、心の奥に隠した罪の意識が、あなた自身にそうした夢を見させているのではないでしょうか。初めからそれと知りながらN美さんの恋人を奪ったわけではないとおっしゃっていましたが、やはりそれなりに良心の呵責は感じてこられたのではないですか?
[心愛] <絶句>
[霊能者] ご納得いだたけませんか。
[心愛] 先生の能力を疑っているわけではないけど、どうしても納得できません。さっきは説明が足らなかったんですが、N美っていうのは…そう、ちょっと普通じゃないところがある人だったんです。何か自分が気に食わないことがあると我を忘れて他人に食ってかかったり、そうかと思えば急に脈絡もなく人前で号泣したり、その度に周りの人たちはドン引きでした。
彼女、喜怒哀楽の変化が激し過ぎるっていうか、情緒不安定っていうか、ちょっと上手く言えないんですが、とにかく誰の目から見ても明らかにヤバい女だったんです。
[霊能者] たしかにそのようですね。その辺は霊視中も確認しました。感情の発達がアンバランスな人格であると見受けました。幼少期、かなり複雑な家庭環境で育ったことが影響しているようですね。
[心愛] だったら、どうして?いかにも生き霊を飛ばしてきそうな女なのに!毎晩毎晩、決まったようにあの女が夢に現れるってどう考えても変じゃないですか!今までそんなこと、1度もなかったのに!<興奮している様子>これって心霊現象ではないんですか?ホントに違うんですか?!
[霊能者] 残念ながら違いますね。生き霊の障りは発見できません。その代わり…。
[心愛] な、何っ?
[霊能者] ちょっと引っ掛かるビジョンが見えました。あなた方の過去世に関する霊波動の情報です。
[心愛] あなた方って私と彼の?
[霊能者] はい、それとN美さんの3人です。
[心愛] N美も?あの女と私、前世でも関係があったということなんですか?ショックだわ…!
[霊能者] 正確には今回の転生のひとつ前の前世ではなく、数代も前の過去世です。

三者の過去世での因縁を探り当てた霊能者
思い当たる節があると相談者も息を飲み…

[霊能者] 時代背景などを正確に特定するのは難しいのですが、少なくても千年近く前の日本国内であることは確かです。その頃、現在の恋人であるこの男性は当時の宮廷の御所(ごしょ)に出仕していた高貴な人物であったようで、あなたはその第一夫人、そしてN美さんは第二夫人でした。
[心愛] うわっ、最悪の展開の予感がします…。あっ、でもそれって…!<急に何かを思い出した様子>
[霊能者] どうかされました?
[心愛] そういえば他の霊能者からも、似たようなことを言われたことがあったなって…。もう10,年以上も前になるんですけれど、その時期にちょっとニューエイジ的な世界にハマっていて、それ系の大掛かりなイベントに参加したことがあったんです。先生もご存知かもしれませんが、占いとかヒーリングとかホリスティック医学とか、そういう分野の専門ブースがいくつも並んでいて、その中で講演会やワークショップが開かれたり、色々な個人セッションがあったり。たまに芸能人なんかがゲストとして出たり。
[霊能者] ああ、はい、何となく分かります。癒やし系のフェスとかフェアとか呼ばれているイベントですね。
[心愛] そう、それです。その時にある男性チャネラーのブースで漠然と運勢を見てもらったんですが、やはり同じようなことを言われました。「平安時代の初期の頃、公家の奥方として暮らした前世を持っている」って。その人の話だと、最後は夫が計画した政変の謀略が発覚して都を追われ、流刑先の尼寺へ入って余生を終えたらしいんです。もしかして、先生も同じことをおっしゃっているんですか?
[霊能者] 断定はできませんが、恐らくそうなのでしょうね。一般に霊能者が誰かの過去世を透視する場合、その人の現世の在り方に最も強い影響を与えている転生のビジョンが、他よりも優先的に見えることが多いので。つまり、あなたはその時代に生きた時の過去意識を今でも強く引きずっている、ということになるわけです。
[心愛] でも私、日本の古い時代の文化とか風俗とかにはまるで興味がないんですが。綺麗な和服とか見ても全然ときめかないし…。もしその話が事実だとしたら、自分はちょっとおかしいのかな。
[霊能者] そんなことはないです。過去世での記憶や性格の影響が、現世ではどんな形で現れるかというのは人それぞれですから。…それであの、話の続きなのですが──。
[心愛] あっ、すみません。
[霊能者] <過去世のビジョンを眺めながら、見えたままの内容を話し続ける>
…第一夫人のあなたと第二夫人のN美さんは、夫からの寵愛を巡って当時もかなり火花を散らしていたみたいですね。しかもそこには跡取りの問題が絡んでいたようで、あなたが産んだ子供が姫ばかりだったのに対して、あちらは念願の男児を出産し、次第に立場が逆転しつつあったみたいです。それで焦ったあなたはあろうことか…うーん、こんなことまで話して良いのかどうか…。<逡巡している様子>
[心愛] お願い!この際ですから全部教えて!
[霊能者] 最後は…自分の実家の筋の口が堅い家来に命じて、N美さんとその男児を密かに毒殺しています。
[心愛] …。<再び絶句>
[霊能者] ごめんなさい。ご気分を悪くされましたよね?
[心愛] いえ…まあ、確かに…平気と言ったらウソになりますけれど…こちらから聞かせて欲しいと頼んだので…ああ、でも…もちろん先生の能力は信じていますが、今の話はさすがにどうなんだろう…。私、そんな悪女だったんですか?
[霊能者] 受け入れるか、受け入れないかはあなたご自身のご判断にお任せします。ただ実際、過去世で何が起きたのかはもうどうでも良いことです。それよりもいま現在、あなたが直面している悩み事やトラブルを迅速に解決するのが重要ですから。どうか、今の話はいったん忘れてください。
[心愛] 先生が言ったこと、信じなくても良いんですか?
[霊能者] はい、一向に構いません。他にもそういうお客様は大勢いますから。極端な場合には、「霊界や前世の存在は一切信じていないけれど、問題の解決方法だけを教えて欲しい」という、矛盾した考え方を突きつけてくる方だっていらっしゃいます。
[心愛] <霊能者の言葉が耳に入らないらしく、熱にうなされたような口調で独白し始める>…それじゃ、私があの女との縁が切れないのは、前世の因縁っていうヤツだったの…?ああ、そんなの絶対イヤだ…信じたくない…。
[霊能者] あの、先へ進めても宜しいですか?それともいったん、仕切り直しましょうか?
[心愛] いえ、良いんです、このまま進めてください…。気分が悪くなったわけじゃありません。それより全身の空気が抜けちゃった感じで…。まさか、よりによってあの女と…こんな形でまた関わり合いになるなんて…私、どうしたら良いんだろう…。
[霊能者] それを探るため、今度はN恵さんの意識を呼び出してみます。

2 降霊と宣託

問題の女性の生き霊が語る真相
「まさか、アンタの男だなんて知らなかったし」

[霊能者] <しばらく何事かを念じている>…はい、無事に相手の意識を捕捉することができました。ここから先のやり取りはあちらの記憶には残らないはずなので、その点はお含み置きください。
[心愛] 分かりました。私もあの女に言ってやりたいことがあるので、かえって好都合です。
[霊能者] ず、どうしてあなたの恋人とN恵さんが2人で会っていたのか、その核心部分から訊いてみますね…うん、うん、うん…<生き霊とやり取りをしている様子>…なるほど…。
[心愛] N恵、何て言っていますか?
[霊能者] 当人の言葉をそのままお伝えします。
「あの晩は呼び出されてあの場へ行っただけだよ。まさか、あの人がアンタの男だなんて知らなかったし!私、もうとっくに結婚しているし!」…だそうです。
[心愛] えっ、N恵が既婚者?一体、誰と?
[霊能者] K田さんという30代の男性に心当たりはありますか?特徴的な黒メガネに口髭(くちひげ)を蓄えた、とても体格の良い人です。
[心愛] K田…K田…<記憶をたどっている>うーん…どこかで聞いたことがあるような…あっ、それってもしかして、彼の大学時代の先輩?そういえばそういう感じの人、ずっと前に彼から紹介されたことがあります!まさか、そのK田さんとN恵が…!?
[霊能者] そのようですね。
[心愛] うわぁ…し、知らなかった。あのN恵が?よりによって彼の大学の先輩と?…。うーん、世間は狭いっていうか、私と彼女ってつくづく腐れ縁なのね…。
[霊能者] N恵さんの台詞を続けます。
「あの夜、旦那と待ち合わせて、そのまま車で旦那の田舎へ行く予定だったの。そうしたら当日、急に『後輩も乗せていく』って言い出して。で、その前に3人で食事しようってことになって、自分の用事を済ませた後、待ち合わせ場所の店へ出掛けたのよ」…とのことです。
[心愛] つまり、あの場にはもう1人、K田さんという人もいたっていうことですか?
[霊能者] ええ。もっとも日中はバラバラに行動していたその3人が、夜になってから集合したわけですから、あなたの彼氏とN恵さんがたまたま先に到着していたのかもしれませんね。
[心愛] 彼とK田さん、どちらも千葉の房総に実家があるんです。だから、そこの部分の話は合点がいきます。
[霊能者] すぐにでも彼の口から当日の経緯を詳しく聞くべきです。
[心愛] <声が少し明るくなる>はいっ、そうしてみます!あ、でも、その前にもうひとつ、N恵に確認したいことがあるんですけど…。

「昔の恨みは今も忘れていない。だけど…」
生き霊からの思わせぶりなメッセージに困惑する相談者

[霊能者] 今も彼女はあなたのことを恨み続けているのか、ということですよね。
[心愛] はい、お願いします。それを確かめないことには…。
[霊能者] うーん…あちらの表情が急に変わりましたね。決して良い波動は伝わってきませんが…。
[心愛] 何て言っていますか?
[霊能者] これもそのままお伝えします。
「心愛、アンタのことはまだ忘れていないよ。あの時は友達ヅラして人の男を平気で奪ってさ、ホントに最低の女だよね…。でも今のところは私もリュウヤ(夫の下の名前と思われる)と一緒にいて幸せだから、一時的に目をつぶっておいてあげる。もしどこかで顔を合わせるようなことがあっても、知らん顔をしておくから安心してね。
でもね、今は良くでも…先のことは分からないよ。もし、私よりアンタの方がほんのちょっとでも幸せだって思ったら、その時は…覚悟しなさいね」
[心愛] やっぱり、あの女、昔と全然変わっていない…。最悪…。
[霊能者] 過去世での仇敵同士の因縁がそのまま現世に持ち越されていると言いますか、これは厳重注意のケースですね。今回のような形の巡り合わせでお互いに再び出会うというのは、それこそ生半可な縁のつながりではありませんから。また先ほどは生き霊の障りはないと申し上げましたが、本人の意識も宣言しているように、果たして今後はどうなるか…。
[心愛] どうにかして!お願いっ!
[霊能者] あっ、無用に怖がらせましたか?謝ります。でも、大丈夫です。打つ手は十分にありますよ。ことあらば暴走しようとするあちらの意念に対してその都度、適切に介入することができれば、N美さんが抱える憎悪と怒りの感情も次第に緩和されていくはずです。まずはその第一弾の対抗措置として、過去世で生じた悪因縁を抑え込む強力な祈祷を執り行いますから、どうかご安心ください。
[心愛] ありがとうございます!あの…できればこれからもずっと、N美とは顔を合わせずにいるのがベストなんですよね。
[霊能者] まあ、理想を言えばそうですね。仮にあなたが心から謝罪しても、恐らくこの人は完全に許すことはないでしょうから。ただ、あなたの彼氏とK田さんの関係性を考えると、現実にはなかなか難しいでしょう。
[心愛] 今までのことを全部正直に話して、彼にも協力してもらいます!
[霊能者] それが一番だと思います。
[心愛] 先生に助けていただければ、何とかなるような気がしてきました。どうか、これからも宜しくお願いします。

3.降霊を終えて~相談者からの感想

(約2ヶ月後、メールを通しての聴き取り)
先生、この度は貴重なご示唆をいただき、本当にありがとうございました。ご祈祷の効果もさっそく現れたみたいで、あれからパッタリとN美の夢を見なくなりました。また、その後すぐに彼とも会いました。1ヶ月近くもつれなくしていたのに、怒らずにいてくれてホッとしました。 あの晩の経緯を確認したら、教えていただいた情報と本人からの説明がピッタリと合っていました。おかげさまで浮気の疑惑は一瞬で晴れました。

先手を打って、学生時代のことも洗いざらい告白しました。初めは彼、とても驚いていましたが、最後には私がN美と顔を合わせる場ができるだけ作られないように注意する、と言ってくれました。「あそこの飲み屋で先輩の奥さんに会ったのは2人の結婚式以来で2度目だったんだけど、そういえばあの人、感情の起伏がかなり激しいよね」と、妙に腑に落ちた様子でした。

私たちもこのまま結婚するとして、先輩夫妻を披露宴に呼ばないわけにはいかないですよね…。それを考えるととても憂鬱です。いっそのこと海外挙式でもして親族だけの披露宴を開こうか、などと考え始めています(現時点では貯金が全然足りませんが)。 先生のご意見もお訊きしたいので、後日あらためてご相談させていただきます。

開運!心霊鑑定団 / 第三回