陸奥国の神秘・電話占い
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イタコが切る!愛の縁切り実録

第十八話「職場不倫」

恋愛関係は気持ちのバランスが崩れたときが終わりの始まり。片方の気持ちが離れてしまった場合、もう片方の相手はたとえ気持ちが残っていたとしても恋の終わりを受け止めなければなりません。中には、どうしても終わりを受け止めきれず、未練で元恋人に執着してしまう方もいらっしゃいます。今回は、元恋人と縁を切ったという女性の方をご紹介します。

ご相談者様は二十代女性のKさん。清楚な雰囲気と真面目な性格が魅力的な方です。そんなKさんですが、先日、電話占い尼子に一風変わった縁切りをご依頼されました。それは「未練を捨てきれない彼との縁を切って欲しい」というものでした。

「私、好きになった相手のことをどこまでも追いかけてしまうんです。ストーカー体質なんです。学生時代に付き合っていた人も、最初のうちはよかったんですけど、私が毎日の行動を詮索するようになって、最後は『重い』と言われて振られました。しかも、振られても気持ちを抑えきれずに、彼の住んでいる家に突然押しかけて、警察を呼ばれたことがあります」

Kさんの本性を知る者はそう多くありません。友人や職場の同僚には当然そんな面は見せません。Kさんは自分の性質を自覚していて、出来る限り抑えようと努力していたのです。しかし一年ほど前、Kさんはまた恋に落ちてしまいました。相手は職場の上司。しかも既婚者でした。ふたりの関係は当初は良いものでした。秘密の関係ということもありお互いの気持ちは燃え上がりました。しかし愛する男性に家庭があるという事実にKさんは耐え切れなくなりました。気づくとKさんは、彼の自宅の電話番号や住所を調べ上げ、ストーカー行為に及ぼうとしていました。自分の行動に気づいて我に返り「また同じことを繰り返してしまう」と思ったKさんは、彼と別れることに決めました。

自分から身を引くことにしたKさん。その気持ちを彼は汲み取ってくれました。別れは円満に済み、「職場では今まで通り、上司と部下の関係でいよう」という話で落ち着きました。しかし、Kさんの気持ちはどうしても消せませんでした。彼の家庭を壊したい。何もかもめちゃくちゃにしてしまいたい。そして破滅した彼にもう一度すがられたい。そう思うようになったのです。

「自分のおぞましい気持ちを消してほしくて縁切りをお願いしました。どうしても抑えられないのです。苦しくて仕方ありません。相手のことも自分自身のことも不幸にしてしまう。その前に彼との縁を完全に切って、この感情を消してほしいのです」Kさんの切実な気持ちに応えるため、私はKさんと彼との縁を完全に断ち切りました。

それから一ヵ月ほどして、Kさんから事後のご報告をいただきました。Kさんの上司は会社の都合により急遽別の支社の応援に行くことになり、あっという間にKさんの前から姿を消したそうです。また、Kさんの中で溶岩のように燃え盛っていた暗い執着の気持ちも、まるで嘘だったかのようにきれいに消えてなくなったとのこと。「今度はちゃんとした相手と健全な恋愛がしたいです。私の愛に応えてくれる誠実な男性を探します」と締められていました。

イタコが切る!愛の縁切り実録 / 第十八話「職場不倫」