陸奥国の神秘・電話占い
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イタコが切る!愛の縁切り実録

第十六話「新卒で入った会社の上司」

恋愛と並んで悩みの種となることが多々ある職場の人間関係。入社する会社の部署にどういった人がいるかは、実際に入ってみて初めてわかる一種の運、めぐり合わせに近い要素があります。たとえどれだけ待遇の良い会社であっても、たまたま相性の悪い人に当たってしまう、そんな可能性は少なくありません。

先日、尼子にご相談の電話をお寄せいただいた渚さん(22歳)も職場の人間関係トラブルを抱えるひとりでした。大きな企業に新卒で入社したまではいいものの、上司に当たる人がどうしようもなく苦手なタイプだったのです。

渚さんは仕事とプライベートはきっちり分けたいと考えているそうです。至極一般的な意見ですが、その上司は残念なことにそうではなく昔ながらの気質の方で、若い新卒採用者を連れて飲み会を積極的に開催するタイプでした。研修が終わっても飲みでなかなか帰らせてもらえず終電を逃してカプセルホテルに泊まることも……。「昭和の頃ならともかく、時代は令和に突入したというのにこんな社会人生活はあまりに辛すぎる!」そう思った渚さんは、働き出して一ヵ月も経たないうちに退職を考えるようになったそうです。

そんな時、学生時代の友人から紹介されたのが、電話占い尼子でした。もともと占い好きだった渚さん。電話占いも何度か利用したことがあったそうですが、尼子は初めてだったそうです。どちらかというとソフト路線でスピリチュアル色の強い占いを利用していたこともあり、「正直、最初はイタコっぽい雰囲気に少々引きました」との本人談でしたが、友人の「よく当たった」という話を信じて電話相談。内容はもちろん例の上司の方について。「縁を切って欲しい、とまではいかなくても、せめてもう少し距離感を考えてくれたら……。そう思いお電話しました」とのことでした。

担当した私は、まず彼女から強いストレスの波動を感じ取りました。そしてストレスの原意が人間関係にあること、彼女がまだ若いこと、新しい環境で出会った縁で悩んでいることなどを即座に見抜き、彼女のストレスの対象が新しく入った会社の上司であることをすぐに突き止めました。

その上司の方は、決して性格の邪悪なタイプではありませんでした。しかしやはり、渚さんとの相性が致命的に悪く、これは精神的に追い詰められても仕方ないとすぐにわかるほど。また、同じ新卒組の中には渚さんと同様、上司の方の前時代的なコミュニケーションに対して強い苦手意識を持っている方が多く、いずれ近いうちに社内問題となり、そこから状況が改善されることまで予知できました。見えた状況と未来をそのまま渚さんにお伝えしたところ「改善される見込みがあるのでしたらもう少し耐えてみます、せっかく新卒で入った会社ですから……」とおっしゃっていました。

その後の様子は少々心配していたのですが、鑑定から一週間も経たないうちに受付を通して報告のお便りを頂戴しました。なんでも鑑定の二日後、上司の方の指導姿勢が社内で問題となり、飲みを暗に強要する姿勢について人事部から指摘が入ったそうです。彼も新人たちが早く会社に馴染めるように良かれと思いやっていたそうで、間違ってことを素直に認め、対応を改めてくれたそうです。

「仕事の後の飲みもなくなり、心地よい距離感で研修に励んでいます。今後も頑張ります」渚さんのご報告のお便りからは、軽やかで前向きなとても良い霊気を感じ取れました。

イタコが切る!愛の縁切り実録 / 第十六話「新卒で入った会社の上司」