家庭「結婚は難しい」と暗い顔をする年下の彼。どんな事情を抱えているのか知りたくて、鑑定を依頼しました。

３年前、現在勤めている事業所の職場で1歳年下の男性と知り合いました。当時、新人だった彼に仕事を教えて上げるうちに、どちらともなく好意を持ち始めて、気がついたら恋人同士だったという感じです。

その後、順調にお付き合いが続き、いつプロポーズの言葉が聞けるのかと心待ちにしていたのですが、いつまで待ってもそれがなく、やがて「彼は結婚を望んでいないのでは？」と疑うようになりました。実際、デート中にこちらがそうした話を仄めかすと、とたんに表情が強張り、目付きも暗くなっていたのです。

普段からよく相談事を持ちかけている既婚の姉にこのことを話すと、「その相手が二股をかけているとかそういう話じゃなければお金の心配、つまりアンタには言っていない借金でもあるんじゃないの？」と言われました。とにかくあちらからは何も話してくれませんし、それを強引に聞こうとしたらせっかくの良好な関係がギクシャクしてしまいます。それで、別の手段を使って真相を知れないかと考えたわけです。

奈津子先生には以前、仕事絡みの人間関係のことで１度だけご相談した経験がありました。その時にはびっくりするほど何もかも当たっていたので、今回もまた頼りにさせてもらいました。明快な語り口や的中率の高さ、また指摘の鋭さも相変わらずで、安心してご相談することができました。

初めに大まかな事情をお話しするとすぐに霊視をしてくれて、「これが理由だというひとつのことではなく、いくつかの不安材料が折り重なっているようですね」と、私の知りたい事情が明らかになっていきました。

「まずは案じられている通り、お金の問題があるようです。もっとも遊んで作った借金などではなく、これは恐らく奨学金の返済か何かでしょう。それからもうひとつは、実家の親御さんの問題。この男性の親夫婦は再婚同士で、彼は母親の連れ子として育ったようなのですが、その実の父親は失踪してしまったらしく、幼い頃に生き別れになっていますね。そして最後には、血が繋がっていない父方の兄との不仲もあります。もし結婚ということになれば、借金だけではなく、こうした複雑な家族関係もあなたに知られることになるので、躊躇っているのだと思います」とのことでした。さらにイタコの口寄せという形で彼の意識と対話させてもらい、自分自身でその心情を確認することもできました。

「まず、相手の口から聞き出して事実を確かめることが大切です。その上で、『私は気にしないよ』と言ってあげて、全部受け止める気持ちを示せば、それだけで上手くいくと思いますよ」と、最後にそんな助言をいただき、さっそく実行したところ、ようやく向こうもその気になってくれました。

義理のお兄さんとは、将来の財産相続で揉めているみたいです。彼が育った頃には家庭がまだ貧しくて、奨学金がなくては進学できなかったほどですがその後、義理の父親という人が亡くなった親戚から予想外の財産相続を受けたと聞きました。また実の父親のことも確認を取りましたが、その他にもまだ複雑な家庭事情が隠れているようです。それについては、また機会をあらためてご相談させていただきます。

【沢田須実香さん　28歳　団体職員　埼玉県さいたま市】