陸奥国の神秘・電話占い
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イタコが聞いた魂の叫び

第八回「別れが新たな出逢いを生むこともある」曼珠沙華先生

昔からよく「別れは新しい出逢いの始まりでもある」と言われますが、霊能者の立場からしても、確かにそれはある一面の真実を鋭く言い当てていると断言できます。あるご相談者を例にとってお話しいたしましょう。靖代さん(32才・会社員)は会社の上司との不倫が4年目に入り、このまま関係を続けるべきかどうか真剣に悩み始めていました。

不倫相手に対する愛が冷めてしまったわけではないものの、自分の将来に対する不安感がそれを上回るようになったのです。彼女の悩み、迷いが切実なものであることは、電話がつながるとすぐに見通せました。靖代さんの一番の願いは、これから長いあいだ1人の男性と時間を共にして幸せな人生を送りたいといったものであり、妻子ある上司とではその願望が満たされないのではないかいう懸念がどうしても払拭できないでいたのです。

彼女のその直感がほぼ正しいことは、不倫相手の上司の心を霊視するとよく分かりました。上司の心の中には依然、靖代さんの存在がちゃんと根付いてはいるものの、奥さんやお子さんを上回るほどの愛情を抱いていたわけではなかったのです。これはある意味で残酷な事実ですが、われわれ霊能者にはそういったことがはっきり見えて(分かって)しまいます。

ですから、このまま不倫関係を継続したところで、靖代さんが望むような“幸せ”は手に入らない。私には彼女のそんな未来が見えたのです。ただ同時に、靖代さんにとってのもう1つの未来、可能性、縁の存在も読み取れました。端的に言うと、20代の半ばに交際していた男性との縁が復活しつつあったのです。そう、靖代さんの中でその元カレへの想いが日増しに再燃しつつあるのが私には見えました。

そのことを彼女に告げると、「その通りです」とのこと。お2人の間の縁が再び強くなっているということは、どちらか片方だけの想いが高まっているのではなく、互いが同じ気持ちを共有している証でもあります。つまり元カレの方もまた、靖代さんともう一度やり直したいと願っていたというわけです。したがって彼女が幸せになれる方法は、上司と不倫を続けることではなく、元カレとヨリを戻すことでした。そのように靖代さんに伝えたところ、彼女も復縁を望まれたので、私はそれを成就させるべく、元カレの生き霊を呼び出して直に対話を行ない、靖代さんの気持ちをしっかりと届けたのです。

鑑定を終えた時、靖代さんの心から迷いの念がすっかり消えているのが分かりました。事実、それからすぐに彼女は上司との不倫を解消。ほどなく元カレとの再会を果たし、復活愛に成功されたのです。そのご報告を受けた時、私には以前とは見違えるほど幸福に満たされた彼女の心の内がはっきりと見えました。現在もヨリを戻した彼と良好な関係を築いておられるとのことで、何よりです。

イタコが聞いた魂の叫び / 第八回「別れが新たな出逢いを生むこともある」