陸奥国の神秘・電話占い
menu
イタコが聞いた魂の叫び

第五回「分かりづらくなっていた彼の本心」祓雲先生

先日、私が幸代さん(30才・販売員)から受けた依頼内容は、「彼の本当の気持ちが知りたい」といったものでした。幸代さんと彼は交際を始めて、約4年。これまで特に大げんかをしたり、破局の危機を迎えたことなどはなかったのですが、ここのところ彼の本心が分からないというのが彼女の悩みでした。彼は会社が社運を賭けて取り組むプロジェクトで重要なポジションを任され、最近は幸代さんと会っている時間もないほどの多忙ぶり。

彼とのやり取りはメールが中心になっていたのです。それからもう1つ、幸代さんにとって気がかりだったのは、2人の結婚についてでした。これまで彼からプロポーズされたことがなかっただけでなく、結婚の話をすることさえ皆無だったのです。電話がつながり、幸代さんの心の中を霊視してみると、そのような現況からくる不安と焦りの気持ちがはっきりと読み取れました。ですから、少しでも早く彼の本心を彼女にお伝えすべく、彼の魂を私の身に降ろすことにしたのです。

降霊に取り掛かったところ、すぐに彼の魂が降りてきました。これは彼が心を閉ざしているわけではなく、自分の本心を幸代さんに隠しているわけでもないことの証なのです。それは私の口寄せから出てきた彼の第一声の内容からも明らかでした、「ここしばらく、とにかく仕事に追われていて、幸代と会う時間も確保できないでいるね。君がこのような現状に対して不満と不安を感じていることは理解しているよ。付き合って4年経つんだもの。それぐらいは分かっている」。

幸代さんの感情をなだめるようなその言葉と口調に、彼女の気持ちが少し落ち着いたのが読み取れました。そしてひと呼吸置いた後で、幸代さんは「私もあなたがとても忙しいことはよく理解しているつもり。けれど直接会って話すことがほとんどないからとにかく不安で……。祓雲先生を通してだけど、久しぶりにこうして話ができて少し気持ちが晴れたわ。ところで、私との将来、具体的には結婚についてはどう考えているの?」と彼に訊ねました。

すると、彼は私の口を通して幸代さんにこう返答したのです、「もちろん、ちゃんと考えているよ。これは事前に言うつもりではなかったんだけど、いま取り組んでいるプロジェクトが終了したら仕事がひと段落するので、その時になったら幸代にプロポーズするつもりでいるよ」。彼からそのような言葉を送られ、幸代さんの気持ちが一気に高揚するさまが私には鮮明に霊視できました。実際、すぐさまお2人の今後を透視してみたところ、彼の言った通り、無事にプロジェクトが終了した後で彼らが婚約に至っている光景が映し出されたのです。

そして鑑定から2ヶ月ほど経ったある日、幸代さんから電話がありました。鑑定の時に口寄せを通して伝えられた言葉に嘘はなく、彼から正式にプロポーズされたとのこと。鑑定当初に幸代さんが抱いていた不満や不安は完全に解消され、彼女の心の中は幸福と希望で満ちていました。

イタコが聞いた魂の叫び / 第五回「分かりづらくなっていた彼の本心」