第三十五話「霊感の強い主婦の方からのご相談」
本物のイタコ霊能者やイタコ修行経験者ばかりが在籍する電話占い尼子には、心霊現象に苛まれて悩んでいる方からの相談、また自分自身も多少は霊感があるという方からの「本職の方の意見を伺いたい」というご相談が多数寄せられます。
これは数ヵ月前に実際あった、某県某市に住む主婦の方からのご相談です。「名前も場所もなるべく伏せて欲しい」との条件で公開許可をいただいております。彼女には子供のころから霊感があり、霊の姿もはっきり見えていたそうですが、現在はごく普通の主婦として生活しています。そんな彼女からの相談内容は「とても性質の悪い霊を見かける」というもの。最近パートタイムで働き出したファミレスの常連客にとある男性がいるそうですが、その男性に霊が憑いているとのことです。
「私も霊感がありますから、ちょっとした霊であれば見慣れています。でも、その霊は禍々しさが本当にすごいのです」彼女は怯えた声でそう話し出しました。「見た目は髪の長い女性で、水商売風の派手なコートを着ています。その女性の霊が男性の隣や後ろにずっと憑きまとっているのです。男性はお店を仕事に利用しているみたいで、店内でノートパソコンを使っています。その周囲を女性の霊がうろうろしているのです」とのこと。また、ご相談者様自身はその霊に認識されているそうです。「本人に強く取り憑いているようで、特に危害を加えてくることはありません。でも、一度顔が合ってしまって、それから私が視える人だとわかったらしく、こちらをじっと見てきたり、ホールで働いているとき背後に音もなく現れたりします」とのこと。「私には確かに霊感がありますが、ただ視えるだけなのでどうすればいいのかわかりません。正直恐ろしいです」憔悴しきったご様子でそう話されていました。
ご相談を受け、さっそく霊視を開始。すると常連客という男性の姿がすぐに浮かび上がってきました。そして、その男性に憑いている女性の霊もはっきり視えました。彼女は過去にこの男性に騙されて捨てられ、絶望のあまり自らこの世を去ったようです。
男性自身もあまり堅気とは言えない仕事をしており、他にも様々な方からの恨みを買っていることが判明。続いて未来を霊視しましたところ、なんと何も見えませんでした。真っ黒で、未来がないのです。「この男性は近々命を落とし、地獄に落ちる」そう即座に察しました。視えたものを全て教えて欲しい、とのご依頼でしたので、私は彼女にありのままをお話しました。すると「そうでしたか…。なんとなく納得です。あの男性にも死相が視えましたから」そうおっしゃっていました。
このご相談者様は非常に強烈な霊感を持っており、本来であれば霊能者としての道を歩まれたほうが良かった方です。鑑定の終わりにそのこともお伝えしました。「霊能者になるつもりはありません。私はなるべくそういったものと関わりたくないのです」とのことでした。