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開運!心霊鑑定団

第四回
「守護霊が弱いって言われたことがあって…本当なんでしょうか?視ていただけませんか?」

大松久美さん(仮名)29歳・フリーター・神奈川県横浜市在住

守護霊のことで教えて欲しいことがあると言ってご相談くださった、大松久美さん。最初は少し興奮気味に、「以前別のとこでお願いした電話占いで、守護霊が弱いと言われたことがあるんですが本当ですか?視ていただけませんか?」と話されていたのですが、話を聞くうちに話題は久美さんの抱える人間関係の問題に移り、最後には「中学の頃からずっと周りと上手く行かなくて、つらい思いを何度もしてきました」と涙声で語られました。久美さんを霊視したところ、今回は守護霊の方からこちらにメッセージを送ってきてくれました。

1.霊視した結果をストレートに伝える

[霊能者] 久美さんを霊視させていただいたところ、守護霊とのコンタクトが取れました。何か伝えたいことがあるそうです。
[久美(敬称略、以下同)] えっ!もう守護霊を見ていただけて…伝えたいことってなんですか?
[霊能者] それをお伝えする前に一つお聞きしたいことがあるのですが、久美さんは守護霊がどんな存在かご存知ですか?
[久美] 守護霊は自分を守ってくれている霊のことですよね?
[霊能者] そうです。人が生まれた時から死ぬまで、ずっとそばにいて守ってくれている霊です。親族、祖先の霊が憑くことが多く、必ずしも一体ではなく、何体かの霊が憑く場合もあります。
[久美] 祖先……
[霊能者] 久美さんの場合は、父方の祖先の人が守護霊になっています。体格のいい男性ですね。守護霊は自分を守ってくれる存在でもありますが、いい方向へ導いてくれる存在でもあります。時には耳に痛いようなメッセージを送ってくることもありますが…久美さん、どんな内容でも受け取りますか?
[久美] なんだかちょっとドキドキします…でもせっかくだし、何を言われるのか聞きたいです。
[霊能者] わかりました。それでは、久美さんの守護霊を降霊します。

2.降霊。久美さんに告げられる鋭い言葉

<霊能者が降霊を始めると、すぐに守護霊が体に入って来る>
[霊能者] <目を閉じた状態で、体が少し左右に揺れる。ブツブツと何かを言ったあと、一度小さなうなり声を上げ、薄く目が開かれる>
[久美] <その様子にごくりと喉を鳴らす>
[霊能者] 今から守護霊に変わります。久美さんが悩んでいることを相談されてみてください。
[久美] …はい。…えっと、……あの、私の守護霊様でしょうか?
[霊能者] そうだ。
[久美] !!あの…知っているかもしれないけど、私、小さい時から仲良くなってもすぐ友達が離れて行っちゃうし、いじめられたこともあるし、大人になってから働いたところでも人間関係が上手く行かなくて…なんか壁を作られちゃって、そのせいで仕事も続かなくて…どうしたらいいんでしょうか?
[霊能者] おまえはまったく周りが見えておらん。
[久美] 周りが見えていない?
[霊能者] そうだ。周りの人はおまえに色々してくれているというのに、おまえはそれに気づかないばかりか、自分のことしか考えておらん。
[久美] 自分のことしか?え、違います。私だって周りに気を遣ったりして…むしろ気を遣い過ぎてどうしていいかわかんなくなっちゃうことが多いです。
[霊能者] それが独りよがりだと言っておる。
[久美] 酷い!独りよがりだなんて、私だって頑張ってるんだから!
[霊能者] その考えを直さんと、おまえはどうにもならん!
<守護霊が一旦身を引き、霊能者の意識が帰ってくる>

3.降霊。久美さんに告げられる鋭い言葉

[霊能者] <片手で頭を押さえながら、何かを払うように首を振り、目をしっかりと開き久美さんを見る>
[久美] ……あのぉ。
[霊能者] すいません、霊とは言え守護霊にも感情があるので…少し怒っておられます。
[久美] 守護霊が怒ってる?!今のが本当に私の守護霊なんですか?
[霊能者] そうです。久美さんは守護霊が弱いんじゃないかと心配されていましたが、そんなことはありません。久美さんの守護霊はいつもしっかり久美さんを護ってくれています。
[久美] 護って…くれているんでしょうか?最初にお話しした通り、本当に昔から人間関係のことで悩みが多くて、それが原因で今も仕事が続かなくて苦しんでいるのに…守護霊が護ってくれていればこんなことにはならないんじゃないですか?もっとイージーモードで恵まれた人生を送れそうな気がします。
[霊能者] 私からすれば、久美さんはすでに十分、恵まれた人生を送っていると言えますよ。
[久美] ええ?!私が恵まれている?!
[霊能者] はい。ご両親も健在で、住むところにも食べるものにも困っていない。周りには久美さんを助け、より良い方向に導こうとしてくれている存在がいます。多いとは言えないけれど、ずっと久美さんと仲良くしてくれている友人もいらっしゃるでしょう?
[久美] …はい、まあ……確かに、そう考えると明日死ぬような不安はないですけど…。
[霊能者] 他人と比較するわけではないのですが、それはとても恵まれていることです。
[久美] そっか…私、恵まれているんですね。
[霊能者] 久美さんの捉え方次第で、自分の人生が恵まれているか、恵まれていないか決まってきますよ。周囲に恵まれていると感謝して毎日を過ごせば、本当にその通りの人生になります。どうしますか?もう一度守護霊と話してみますか?
[久美] もう一度話せるんですか?怒って私のこと見捨てたりとかしないんでしょうか。
[霊能者] 守護霊が護っている人のことを見捨てることは決してありません。本人にとって厳しい状況が成長に必要であれば、あえて手を差し伸べないこともありますが…それでも必ずそばで見守ってくれています。
[久美] そうなんですね…だったらもう一度、話してみたいです。

4.再び守護霊を降霊

[霊能者] <硬く目を閉ざしていた体が再び左右に揺れ、ブツブツと何かを唱えたあと薄く目が開かれる>守護霊が呼びかけに応えてくれました。今から変わるので、落ち着いて話されてください。
[久美] はい……えっと、もう守護霊様でしょうか?
[霊能者] そうだ。
[久美] さっきはすみませんでした…。せっかくの機会なのに、私ぜんぜん話を聞こうとしなくて…。
[霊能者] わかればよい。おまえには自分勝手なところがある。いや、むしろ自分勝手がほとんどだ。
[久美] ……<ぐっと反論したくなる口を閉ざす>
[霊能者] おまえはもっと周りの言葉に耳を傾けなさい。相手の言っていることが違うと思っても、一度はしっかり聞くんだ。そのあとで、本当にそれが間違っているのかを考えなさい。みんなおまえを成長させようと、良いことを言ってくれている。特に友人のサクラの言うことは大事だ。
[久美] サクラの?!
[霊能者] あの子とは深い繋がりがあるし、幼いころからずっと、おまえを支えてくれている。サクラに助けてもらったことが度々あるだろう?
[久美] はい。学校でいじめられた時や、誤解された時、いつもサクラが助けてくれました。
[霊能者] サクラが言っていることを思い出しなさい。
[久美] えっと……確か、いつも「クミは一言多い」って言われる。「いいこと考えてるのに、その言い方じゃ人に伝わないよ」って。
[霊能者] その通りだ。何かにつけおまえは人に気を遣っているつもりかもしれないが、それは自分の心が傷つかないよう、余計な予防線を張っているだけだ。もっと周りに感謝して、自分の言葉が相手にどう思われるかを考えなさい。それでおまえの人生はもっと良くなる。
[久美] ……良く、なるんでしょうか?<少し涙声になる>
[霊能者] 大丈夫だ。おまえの周りには、おまえの成長を願っている魂がたくさんいる。それに…良くしたいのだろう?
[久美] はい!
[霊能者] 自分でそう思う気持ちが一番だ。人は願ったことを叶える力をもっておる。
[久美] ……私、頑張ります
[霊能者] いつもそばで見ておるからな。
[久美] ありがとうございます!よろしくお願いします!
<守護霊の笑ったような小さな声が聞こえ、霊能者の意識が体に戻ってくる>

5.親友との意外な関係

[久美] <守護霊との話の振り返りを話している途中で、そういえば、と>サクラのことが出てきてビックリしました。ああ、本当に私の守護霊で、私のこと見ててくれてるんだな~って。
[霊能者] サクラさん…ご友人ですか?
[久美] はい。本当に小さなころか一緒で…親友ってやつです。
[霊能者] <少し目を細め、久美の後ろに視線を動かすと、再び普通の目に戻る>サクラさんは久美さんのソウルメイトですね。
[久美] ソウルメイト?
[霊能者] 前世から何度も一緒に生まれ変わってきている存在です。魂の目的が似ていて、ずっと一緒にいるため信頼関係も厚く、お互いの人生には欠かせない存在であったりもします。
[久美] へえ~。
[霊能者] 幼いころからソウルメイトと一緒にいるなんて、それこそ久美さんは恵まれていますよ。ソウルメイトは、出会いたくても出会えないこともあるので。
[久美] そうなんだ……なんだかやる気がみなぎってきました!
<霊能者からの霊視をもとにした助言や、久美さんの話がしばらく続き、鑑定が終了>

6.鑑定を終えて~相談者からの感想

(今回は約半年後、ご本人にインタビューしました)
あの時は本当にありがとうございました。まさか守護霊と話すことができるなんて思っていなかったんですが、実際に言葉を交わしてみて……なんか…月並みなんですが、私護られてるんだな~と感じるものがありました。言われて嫌だなと思ったり、怒っちゃったりもしたんですけど、今は話ができて本当によかったと思っています。あれから、あの時もらったアドバイス通りに、自分が何かを言う前に相手のことを考えるようにしてみたんです。そしたらバイト仲間に、「なんか最近変わったね~。すごくいい感じ」って言われるようになって…店長には「今度バイトリーダーに推薦しようと思ってる」って言ってもらえて!すごく嬉しかったです。それでサクラには…ちょっと照れくさいけど「今までありがとう。これからもよろしく」って伝えたら、嬉し泣きされちゃって…今までも近かったんですけど、もっと距離が近づいた気がしました。守護霊と先生にもらった言葉を忘れないようにして。これからも頑張っていきます。

開運!心霊鑑定団 / 第四回