イタコ霊術の神秘~「尼子」を知るためのキーワード集
電話占い尼子のイタコ霊能者を始め、イタコが各種鑑定の際に用いるのが「口寄せ」と呼ばれる降霊術の一種です。降霊、すなわちイタコが自らの身体を霊体に差し出し、憑依をさせる霊能術のことです。この際にイタコは、“霊体の媒体となる”ことから、霊媒師とも呼ばれるのです。また、降ろす霊体の状態によって、神口・死口・生口などと区別されていますが、一般的には口寄せで通じるかと考えます。この口寄せの霊媒術、イタコとしては持っていて当然の霊能力・霊媒能力であり、どの霊格の霊体まで降霊できるかで、そのイタコの能力を図ることができます。もちろん、神霊を降ろす神口をいとも容易くできるイタコは、最高レベルのイタコであるといっても過言ではありません。
第二回「口寄せ」
口寄せ時の祭文の役割とは
さて、口寄せに際して、祭文や祈祷祝文を唱えるイタコもおります。もっともこれは、イタコによって用いたり用いなかったりして、必ずしも全イタコに共通することではありません。では祭文はどのように効果的なのでしょうか。それは祭文を唱えることで、イタコはより深いトランス状態に入り憑依されやすくなることを補助したり、場の空気をすべて自分に有利な状況に持って行き、万が一悪霊や邪霊が出てきても瞬時に祓うことを可能とするのです。精神集中する際の瞑想と同義と考えても良いかもしれません。
祭文の一例紹介
ここでは、祈祷祝文のひとつをご紹介しましょう。なお、祭文は必ずしも書物として受け継がれているわけではなく、口伝によるものも多いのが実情です。細かい言い回しや言葉の発声などは、必ずしも統一さ れていませんのでご了解ください。
- 正月は、鹿の子 斑に雪消せて 谷の雪はまだ残り 鶯の初音を聴こうとて 急ぎ咲くは 万作の花
- 二月は、木の子申すは おどろしき
- 三月は、さよびの柳に 糸縒りて なお尾引く もうすぐ春も来ん
- 四月は、都は見えし 夏の景色と 覚えたり
- 五月は、蓬菖蒲を取り持ちて 内裏の人と 祝い染めるぞ
- 六月は、天より須弥の 柳歌聞こえし
- 七月は、池の蓮 匂い上りし 七夕 糸 敷き染めるる
- 八月は、この穂 照らす稲妻 神風吹きて なお止まず
- 九月は、菊の祭りに 会う人来 ここで米来て 八夜咲くや 八夜で咲かねば 移ろうね
- 十月は、夕暮れ山や
- 霜月や、昨日は時雨 今日は初雪 覚えたり 覚えたり
- 師走山、天から花は 舞い降りて 数多の空へ 架けた橋哉
電話占いにおけるイタコ
電話占い尼子の鑑定において、必ずしもイタコ霊能者は祭文・祈祷祝文を用いることはしません。一番の理由は、祭文無しでも電話占い尼子のイタコたちは、対象の霊体を自身に憑依させることができる高い能力を持っていることです。それぞれが恐山を中心とした下北半島や各地の霊山、霊峰、霊地にて修行を経たことで、必ずしも祭文を必要とはしないのです。もちろん、通話料が無料とは言え、本格的イタコ祭文による降霊・口寄せを行なうとなれば、時間を要することでもあるというのも理由にはあります。しかしご安心ください。直接顔を合わせない電話占いであっても、対面鑑定以上の効果をこれまでに実績として持っている電話占い尼子ですから、祭文無しの口寄せでも正確で確実な憑依を果たせることをお約束致します。