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陸奥国の神秘・電話占い
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イタコが切る!愛の縁切り実録

第二十五話「同じマンションの住人」

ひとつの建物の中に何世帯もの家族が暮らすマンションやアパートなどの集合住宅。昨今の住宅事情としてとても一般的な形態ですが、近くの部屋の住人に一癖ある方がいると面倒臭いトラブルになりかねません。今回お電話を下さったのは同じマンションの住人に執拗に監視されているという方です。

ご相談者様の深雪さん(仮名)は東京都内の分譲マンションにお住まいの一般的な主婦。現在のお宅に越して約二年とのことですが、最近、同じマンションの住人のちょっと厄介な方から目をつけられてしまったそうです。その方は深雪さんと同じごく普通の主婦の方ですが、マンション自治に大変積極的な方。もちろんそれ自体は良いのですが、少々行き過ぎのところがあり、他の住人からは煙たがられているとのこと。そして深雪さんは運悪くその方のターゲットに……。きっかけは深雪さんが“共用部分にあたる裏口の扉を開けていた”という些細なこと。単に大きな荷物を二回に分けて運んでいただけだったのですが、たまたま開けて離れていたところを見られ、「扉を開けっぱなしにする犯人」と思われてしまいました。それ以来、深雪さんは彼女から執拗に監視され、文句をつけられるようになったのです。

このままでは息がつまる。そう思っていた矢先、電話占い尼子を知り、「縁切り」に興味を持った深雪さん。苦手な方を遠ざけたり、関わらないようにしたりできると知り、例の彼女とどうにか疎遠になりたい一心で、鑑定を希望されました。

深雪さんのご相談を受けてまずはその相手女性を霊視。すると神経質そうな中年女性が見えてきました。絶えず何かにイライラしており、いつも誰かの粗や間違いを探している姿が浮かび上がります。なぜ彼女はこんな状態なのか。さらに霊視をすると、どうやらインターネットの影響であることがわかりました。お子さまが手のかからない年齢になり、空いた時間になんとなく見ることが多くなったインターネット。そこで他人の家庭の修羅場やご近所トラブルの話をまとめたサイトを読み耽ってしまい、知らず知らずのうちに自分も攻撃的な性格になっていったようです。決して根本的に邪悪な方ではないのですが、一定の年齢を越えてから新しい思想に偏ってしまった方を修復するのはなかなか難しい面もあります。考えが凝り固まった大人は厄介な生き物です。深雪さんと彼女の関係を遠ざけるため、かなり強めの縁切りを行いました。

縁切り鑑定から数ヵ月後、深雪さんからご報告のお便りをいただきました。まずは鑑定以後、彼女と顔を合わせる機会が急激に減ったそうです。そして二ヵ月ほど経った頃、突然、エントランスにある彼女の郵便受けの表札が消えました。どうやら家族ごと引っ越されたようです。「こんなにはっきりと効果が現れるなんて。厄介な住人がいなくなってプレッシャーから解放されました」とのことでした。

イタコが切る!愛の縁切り実録 / 第二十五話「同じマンションの住人」