陸奥国の神秘・電話占い
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イタコが切る!愛の縁切り実録

第二十四話「誹謗中傷の犯人は…」

生活の中に楽しみを持つことは本来とてもよいことなのですが、人生はあくまで霊的な修行の場であり、修行を怠って楽しみに耽るとトラブルに巻き込まれる危険性があることをご存知でしょうか? 今回はある種の問題を抱えた人物からの霊障問題を、ご本人の許可を得て仮名にてご紹介させていただきます。

ネットに書き込まれた誹謗中傷

尼子のわたくしの元にお電話をくださった25歳のOL彩奈さんは音楽が大好きで、メジャーデビューを控えたあるバンドの追っかけをして楽しんでいましたが、ある日電子掲示板にファン仲間らしき人物から虚言妄言だらけのひどい誹謗中傷がフルネームの名指しで書き込まれていることに気付きました。ここ数ヶ月、体調不良や不運が異常なほど続いていることもあり、彩奈さんは霊能者への相談に踏み切ったのです。

つらい生い立ちを持つ人物の存在

本格的に霊視に入ると、彩奈さんと思われるかわいらしい女性の後方に、暗い目をした50歳くらいの女性がまとわりついている様子が見えました。そしてPCに向かって、怨念を込めてカタカタと文章を打ち込んでいる姿も浮かんだのです。

女性を探るため精神領域を霊視すると、何もない果てしない荒涼とした空間が広がっていました。こうした状態は空虚な心を埋めようとつねに他者依存を求め、標的を見付けると夢中になって付きまとうなどするものの、少しでも自分の思い通りにならないと逆恨みして猛攻撃を加えてしまう方特有なものです。 幼少期の状況を霊視すると、二、三歳のもっとも母親を必要としていた時期に母親が入退院をくり返していたことが判明。何もない空間で母親を求めて泣き叫んでいる赤ん坊こそ、彼女の真の姿だったのです。

続けて時系列をさかのぼるように霊視すると、女性はバンドの追っかけのひとりで、当初、敬遠されがちな自分にもやさしい彩奈さんに好感を抱いていたことがわかりました。しかし、彩奈さんがバンドのメンバーに目を掛けられていることに気付いたため、反動で嫉妬が爆発し、ついにはわたしの人生がうまくいかないのはすべて彩奈さんのせいだと思い込み、逆恨みするに至ったのです。

このような方は妄想力がたくましいため、生霊を飛ばすことが得意で、彩奈さんの体調や運気に悪影響を与えていました。ちなみに、生霊を飛ばして他者を苦しめることをくり返していけば霊エネルギーが枯渇し、最終的には生きる屍・廃人と化す運命が待ち受けています。

逆恨みを断つように強力に縁切り

縁切りすることで霊障を止めようにも、逆恨みのパワーがすさまじいため、霊能力で心に働きかけても効果は期待できません。そこで、彼女の母親が病のためにどれほど苦しんだか、どれほど彼女をわが手に抱いて愛を注ぎたかったかを映像として彼女の脳に送り込みました。

母親に愛されていた事実をふいに目の当たりにした彼女の心から、彩奈さんに対する嫉妬の炎が弱まったタイミングで、ありったけの神通力を込め、その深い恨みを断つように一気に縁切りを施しました。彼女はおそらく、しばらく抜け殻のようになったと思われますが、わたしも気力体力をはげしく消耗する霊的処置であり、ロクな霊的修行をしていない低レベルの霊能者であれば、彼女の悪魔的な怨念にあてられてたいへんなことになっていたでしょう。

ストーカー行為など、バンドやファンの間でも多くのトラブルを起こしていたこの女性に対し、彩奈さんは持ち前の天真爛漫さから分け隔てなくやさしく接していた様子。ひとにやさしくするのは本来よいことですが、見極めが大切です。

幼少期の体験とそこから生じる葛藤を抱えておられることはたしかに現世においてはお気の毒ですが、重いカルマは逆縁、つまり、かつては親として子に加害する側であったなど、過去世の因縁から背負うもので、どんなに苦しくても背負った本人が解消するしかないもの。それを怠り、依存や逆恨みによる逃避行為をくり返していた女性に安易な同情をした結果、彩奈さんは女性の悪行を増やしてしまい、成長の機会を奪った上、さらなる因果を背負わせたことになります。

しかも彩奈さんは追っかけ優先の生活をするために実家にはお金を入れることもなく、家事一切を母親・姉まかせにし、職場でもずる休みで他人に多大な迷惑を掛け続けており、自分のカルマと向き合うことを怠っている状態でした。

今回は事態が悪化していたため、霊的に解決しましたが、早めに自らを省みることで被害に遭うことを防げたでしょう。幸い彩奈さんは自分勝手な生活を反省し、いまは家庭でも職場でも誠心誠意な態度・行動を心掛けてくれています。

ひととの交わりは霊的成長には欠かせないものですが、おのおのが背負ったカルマの解消がもっとも重要なので、みだりに他人に情を掛けることは慎まなければなりません。霊障を避けるポイントは、宇宙・神仏の仕事を邪魔していないか、自らに課されたカルマの解消に怠りがないかをしっかりと確認し、生活を正すことなので、みなさんも思い当たるフシがあれば早急な対処をおすすめします。

イタコが切る!愛の縁切り実録 / 第二十四話「誹謗中傷の犯人は…」