第二十二話「義理の父親」
「縁を切りたい」そう願う相手は他人であるとは限りません。親族同士の問題でそういった軋轢が生まれる場合もあります。今回のご相談者の朋子さん(仮名)は母親の再婚相手、いわば血の繋がらない肉親との関係において長年悩みを抱えていました。電話占い尼子の鑑定を機に親類縁者との縁を切ることができた実例をご紹介します。
ご相談者様の朋子さん(仮名)は少々複雑な家庭をお持ちです。朋子さんの母親は朋子さんが幼い頃に離婚され、その後、現在のお父様と再婚されました。一般的に、シングルマザーの方の再婚自体は喜ぶべきことなのかもしれませんが、その再婚相手がお子様にとって適切かどうかは一概に言えません。朋子さんの義理の父はそういった意味において朋子さんに対してあまり良い父親とは言えませんでした。朋子さんは思春期に入る頃から性的ないたずらをされるようになったそうです。母親も最初はかばってくれたようですが、義理の父に暴力を振るわれるようになり見て見ぬフリをするように。朋子さんは高校卒業と同時に逃げるように実家を離れられたそうです。
実家には絶対に戻らない。そう決意していた朋子さんでしたが、ある日、そんな智子さんの元に母親の訃報が届きました。癌でした。唯一の血縁者である母親のお葬式に出た朋子さんは、忘れたくても忘れられない義理の父親と再会。さらになんと義理の父親からお金の無心をされたそうです。性犯罪だけでなくお金まで…この男は私をどこまでもしゃぶりつくそうとしている…そう思った朋子さんは、悩み抜いた挙句、ネット検索で見つけた電話占い尼子へと連絡し、霊能者への縁切りを依頼しました。
霊視をすると、朋子さんに向けて伸びる脂ぎった中年男の腕が見えました。その腕は朋子さんに憑き、まるで全身をべたべたと撫で回すようにまさぐっています。その執着の念のあまりのおぞましさに吐き気がしました。「片腕に切り傷があるのが見えます」そう言うと、朋子さんは「その腕は義理の父のもので間違いありません」と断言。なんでも若い頃に喧嘩で作ったものだそうです。一体どうして母はこんな男と再婚したのか。朋子さんには全く理解できないそうです。霊能者から見てもゾッとする縁でした。
すぐさま縁切りの祈祷を行い、なんとか朋子さんに憑いた義理父の念を引きはがすことに成功。するとその後、しつこかった義理父からの連絡がピタリと止んだそうです。そして事態は衝撃の結末を迎えます。なんと朋子さんの義理父が行方不明になってしまったのです。「仕事先にも顔を出さなくなり、家からもいなくなり、まるで煙のように消えてしまったようです」とのことでした。念のため霊視をしてみましたが何も見えませんでした。この方はおそらくもう…。しかしこの結果を朋子さんに告げる必要はありません。「義理父と縁が切れてホッとしています」そうご連絡をくださった朋子さんに対して「もう大丈夫ですよ」と嘘ではない事実をお伝えして鑑定終了となりました。