陸奥国の神秘・電話占い
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イタコが切る!愛の縁切り実録

第二十一話「気持ちにけじめをつけるために」

恋人として終わった相手との人間関係を断てずに悩んでいる方は少なくありません。一緒の未来を描けないという結論に達したにもかかわらず、相手への未練や執着が消えないのです。そんな自分の気持ちにけじめをつけるため、自ら進んで縁切りを志願してくる方が定期的にいらっしゃいます。

ご相談者様の望さんには長年仲の良い男性がいました。一時期は交際していたこともあるそうです。お別れしたのは三年ほど前ですが、その後も未練や情で繋がっていたそうです。しかし、そんな二人の曖昧な関係も終わりを迎えようとしていました。相手の彼に新しい恋人の気配がしてきたのです。

「長年の付き合いなのでわかります。新しい人ができたんだなって。恋人としてやり直したいとは思っていません。なのに、彼が別の人のものになると考えると胸が苦しいのです。自分の気持ちに整理をつけるために、彼との縁を完全に断ち切ってもらいたいのです」自分自身に区切りをつけるため、望さんは彼との縁切りをご依頼されました。

霊視で鑑定してみましたところ、二人の間には確かにまだ細い縁の糸が結びついていました。そして同時に、彼は最近知り合った女性に恋愛感情を持っていることがわかりました。その女性は彼より年下ですが、気立てがよく、相性面でも良好なようです。彼にとっては良い出逢いに恵まれたと言えるでしょう。

ご説明いただいた通りの状況であることがわかりましたので、望さんの未練を断ち切るため、すぐさま縁切りの祈祷を行いました。儀式はすぐに終わりました。ふたりの縁を完全に断ち切りました。望さんの中で彼の存在はすぐに色あせ、二人は再び出会うこともなくなるでしょう。「これでよかったんです。彼の幸せを邪魔したくありませんから。私はひとりで好きなことをして生きていきます」望さんはそうおっしゃっていました。

それから二ヵ月ほどして、望さんからご報告のお便りをいただきました。「ひとりで生きていくつもりだったのですが、あの鑑定からすぐ、私にも素敵な出会いがありました。今はその男性とお付き合いする関係になっています。まさかこんなことになるとは予想していませんでした」とのことでした。

実は、前の鑑定の際にこうなる未来も見えていました。古い縁を断ち切った望さんに新しい出逢いが訪れることはわかっていたのです。「ひとりで生きていく」という望さんの決意に水を差すつもりはなかったので、お伝えしませんでしたが。もちろん望さんの決意されたような趣味や興味を突き詰める生き方も良いものです。しかし、ひとりで生きていくのはなかなか難しいもの。寄り添い合えるパートナーとの出逢いは大事にしたいものです。

イタコが切る!愛の縁切り実録 / 第二十一話「気持ちにけじめをつけるために」