陸奥国の神秘・電話占い
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イタコが切る!愛の縁切り実録

第十四話「離婚調停」

結婚は必ずしもゴールではありません。むしろ交際から結婚までの期間よりはるかに長い時を二人三脚で過ごすことになりますので、ゴールではなくスタートラインと言っても過言ではありません。そして、結婚して数年経ってから「この人と一緒にいたくない」と思ってしまう場合も多々あります。多くは不倫問題や金銭問題、子育てに対する温度感の違いなどが争点になりがちです。


ご相談者様の郁美さんは結婚して三年半ほど。夫婦仲は決して悪くはなかったものの、以前に比べてコミュニケーションの機会も減り、なんとなく倦怠感のある空気が流れ始めていました。そんな時、とある男性と出逢いました。彼は郁美さんの数歳上で未婚。最初は知り合いの知り合いとして接していたそうですが、少しずつ惹かれていき、気づけば恋に落ちていたのです。

「私はこの人と結婚するべきだった」そう思うようになった郁美さんは、旦那様に正直に話し、離婚して欲しい、とお願いしました。しかし旦那様はそれを拒否。「相手との関係を清算すれば全て水に流す」と主張して、あくまで離婚に反対の意思を示してきたのです。 旦那様が離婚を拒否する以上、有責配偶者である郁美さんのほうに決定権はありません。

郁美さんは離婚調停に進みましたが、そこでも話は一向に進みませんでした。「身勝手な話だとは分かっています。でも私は彼が好きで、どうしても離婚したいのです。どうか旦那との縁を切ってもらえませんか」埒が明かなくなった郁美さんは、尼子のイタコ霊能者にそう言い、縁切りを依頼しました。

道理で考えれば、郁美さんのほうが間違っています。旦那様に非はまったくありません。しかし、霊視で鑑定してみると、郁美さんの“運命の人”はその彼であることが判明したのです。結婚した後“運命の人”と出逢ってしまった場合、こういった泥沼の不倫関係になってしまうケースも少なくはありません。

また、旦那様が離婚に反対する真の理由は、郁美さんへの愛情ではなく、郁美さんの実家が裕福である、というものであることが判明しました。旦那様は自分の利益追求のために結婚関係の継続を願っていたのです。魂の次元で考えれば、郁美さんの行動は決して咎められるものではありませんでした。

そこで私は、旦那様と郁美さんの縁切りを断行いたしました。ふたりの霊的なつながりをばっさりと断ち切り、旦那様が郁美さんから離れていくようにしたのです。儀式には大変な霊力を消耗しましたが、なんとかふたりの縁を断ち切ることに成功しました。

鑑定から数ヵ月後、郁美さんからご連絡を頂戴いたしました。「あれからすぐに旦那の態度が急変し、離婚があっさり決まりました。今までもつれていた話が嘘のようにスムーズに進むようになったのです。驚きました。旦那はもう私に興味をなくし、別の良い人を探すつもりでいます。慰謝料は払うことになりましたが、無事に離婚が成立してとても嬉しいです。今では、大好きな彼と独身同士の普通の交際関係を楽しんでいます」とのことでした。

人間の世界の常識で考えれば一見不合理であっても、霊的な見地から見るとそうではないケースは多々存在します。一見どうしようもなく身勝手な顔貌であっても、霊的な道理に当てはまっていると分かった場合、我々霊能者は必ずあなたの味方になります。ぜひ遠慮なくご相談下さいませ。

イタコが切る!愛の縁切り実録 / 第十四話「離婚調停」