陸奥国の神秘 尼子

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琉球のかんなぎ・ノロとユタ

私どもイタコは自らの身に霊や神を降ろし、言葉を代弁するというのが一番の役割です。「イタコ」とは青森県地方独特の呼び方で、広くは私どものような存在を「かんなぎ」と呼んでいます。特に神職である巫女は、古来かんなぎの役目をしていました。邪馬台国の女王、卑弥呼もかんなぎであったといわれています。 また本土とは異なる文化を持った沖縄県周辺では、「ノロ」(祝女)という神職の女性がいます。 今回は、このノロをご紹介いたしましょう。

ノロは16世紀に琉球王府によって制度化された公的な神職。豊穣を願ったり、災厄を払ったりといった国家行事を司っていました。琉球の信仰では多数の神がおり、また生者の魂も死後に海の彼方に渡って肉親の守護神になると考えられています。ノロはこうした神と交信できる存在であり、祭祀の間にはその身に神を降ろし、神そのものになるとされていました。このため、ノロは「神人」(かみんちゅ)とも呼ばれます。 服装に決まりはありませんが、琉装あるいは和装の白装束が一般的です。また、草の冠をかぶったり、勾玉を身につけていることも多く、これは神が憑依していることを意味しています。

ノロは女性のみで、基本的に世襲制なのが特徴です。ノロ殿地(どうんち)と呼ばれる家系から出され、多くは琉球王府により任命されていました。原則として終生職ですが、現在の久高島では引退儀礼もあります。ノロが作られた当初は権力が強大になり、国王即位の宣託まで行っていました。あまりの強大さに政祭分離が進められ、ノロの勢力は衰え、1879年の琉球国解体によって公的地位を失ったのです。 現在もノロは活躍しており、ほとんどが年配の女性。ノロの勢力が衰えるに従って、民間信仰の巫女である「ユタ」が台頭してきました。ユタは私どもイタコに近く、一般人の霊的な悩みの相談に乗る職業です。しかし、ユタを騙ってお金をだまし取る者が続出したため、何度も時の権力層によって弾圧を受けています。それでも現在も生き残り、霊能力を発揮しているユタ。宮古島では海開きやトライアスロンの際はユタが集団で神に祈り、踊り、行事の無事を祈っています。