陸奥国の神秘・電話占い
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降霊が教える感動ストーリー

第二話「約20年ぶりに話した父の声」

「子供の時に生き別れた父と話がしたいのです」

今回ご紹介するお話に登場するご相談者自身は、鑑定時に幸せの真っ只中におられました。というのも、長年付き合った恋人との結婚式を間近に控えた時に、お電話してこられたのですから。しかしそのご相談者、神奈川県横浜市にお住まいの果歩さん(仮名・20代女性)を霊視鑑定すると、すぐに彼女の心の中に重い影の部分が存在するのが見えたのです。

それは幼い頃に生き別れになったお父様に関係する事柄でした。さらに深く霊視していくと、当時の光景が鮮明に浮かび上がってきたのです。自営業者であった彼女のお父様は事業に失敗して多額の借金を抱え込んでしまいました。悩んだ挙げ句、彼は、家族に負債を抱え込ませないよう1人で借金を背負う決意をし、お母様と離婚して半ば失踪した形となったのです。

当時まだ幼かった果歩さんは、長らくお父様が姿を消した理由を教えられずに育ちました。そして月日が流れ、結婚して新しい人生を歩むことになる彼女は、その前にどうしてもお父様の消息を知りたい、存命ならば会って話がしたいと願ったわけです。その切実な思いは、霊能鑑定を行なっている私にもひしひしと伝わってまいりました。

このような場合、鑑定で私が行なうことは自ずと決まってきます。まずお父様がご存命かどうかを探り、存命であれば生き霊を、お亡くなりであれば死霊を降霊させることです。遠隔透視を行なった結果、果歩さんのお父様は生きておられました。そのことを果歩さんに伝えると、彼女はすぐに「父と話がしたいです」と切望されたので、私はただちに降霊に取り掛かったのです。お父様の生き霊は私の呼びかけに対して何ら抵抗することなく、スーッと降りてきました。それは現在のお父様の心が穏やかで、かつどこか諦観の境地に達していたからでした。

「果歩、あのような形でお前やお母さんの元から去ってしまってすまなかったね。今でも本当に申し訳なかったと思っている。苦労をかけた…」

「当時、お父さんがどんな気持ちであのような決断をしたのかはお母さんからすべて聞いたわ。お父さんなりに私たちのことを深く考えてくれた上で取った行動だったってことは理解している。でも、とにかく、ずっと会いたかったのよ…」

「もちろん私だって果歩やお母さんに会いたいと思っていたさ。けど今更どんな顔をして会いに行けばいいのか……それに、お前たちの平穏な暮らしを乱しはしないかと考えると、どうしても躊躇してしまってね」

「お父さん、私もうすぐ結婚するの。だからその前にお父さんに会いたい。そして結婚相手の彼にも会ってもらいたい!」

「そうなのか、果歩は結婚するのか…そうなんだね……」

果歩さんの結婚報告を聞いた瞬間、お父様の心がこれ以上ないほどの感動に満たされていくのを私にもリアルに感じ取れました。そしてお2人の心が、いや魂がしっかりと交わり繋がったこともはっきり分かったのです。

降霊を通してお父様の口から現在の居住地を伝えられた果歩さんは、鑑定から少し後、お父様が住む北海道小樽市を訪ねていかれました。その時のことについては後日、彼女からの報告で私も知ることができたのです。約20年ぶりとなった再会を果たした後、お父様は果歩さんの結婚式にも出席。現在も、頻繁に連絡を取り合い、交流を続けているとのことです。


今回の果歩さんとお父様のようなケースには、私が鑑定を行なっている中で時おり出合います。これは、お相手がどこにいようと、またお亡くなりになっていようと、霊を、魂を呼び寄せることができる降霊という方法だからこそ可能となる相談内容だと言えるでしょう。もし同じような願いを抱えている方がおられましたら、ぜひ尼子までお電話ください。あなたの願いを私が叶えます。

降霊が教える感動ストーリー / 第二話「約20年ぶりに話した父の声」