陸奥国の神秘・電話占い
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尼子の百物語

第十一話「鳴り響く鈴の音」

望さん(仮名・28歳)は都内某所で一人暮らし。仕事もそこそこ順調で、恋人にも友人にも恵まれ、公私ともに問題のない日々を送っていました。そんな彼女の部屋に鈴の音が鳴り響くようになったのは数日ほど前からのことだそうです。ある時から、部屋のどこかから、チリン、チリン、という音が聴こえるようになりました、特にペットも飼っているわけでもないので、本当に心当たりがなく、これは心霊現象なのかも、と疑うようになったそうです。誰かこういうのに強い人に見てもらいたい……そう思ったそうですが、一般人の望さんに霊能者のツテなどあるわけがありません。どうしようか悩みながらネットを検索して、そうして電話占い尼子の霊感占い師へと流れついそうです。

鑑定の電話を受けた瞬間、心霊絡みの問題であることはすぐに分かりました。通常の相談事では決して感じられることのない亡者の気が流れ込んできたからです。例えば、恋愛相談の場合、ご相談者様もそのお相手も、あるいは恋のライバルなども全て生きた人間ですから、生きている物の愛憎の念こそ感じはするものの、亡者の気を感じることは絶対にありません。しかしながら、その相談事の背景に死者や死霊が関わっている場合、この世のものではない亡者の気が必ず流れ込んでくるのです。その気が流れ込んできた時点で、ご相談者様の問題の背景には死霊がいる、と察することができます。

数日前から鳴り始めた鈴の音は、明らかに霊的な存在が鳴らしているものでした。そして「部屋にいる時だけ聴こえる」のも、その現象が場所に関係していることが明らかです。そこで私は遠隔霊視を行い、望さんの部屋の周辺に意識を飛ばしました。やはり部屋にはうっすらと亡者の気が漂っており、しかしながら部屋の中にその発信源となるものはない様子でした。そこで気の濃い方向に霊感をめぐらせていくと、それは望さんの住んでいる部屋のひとつ隣の部屋から漂っていることが分かりました。その部屋では何かが死んでおり、死してなお「誰かに見つけて欲しい」と願い、周囲を彷徨っているようでした。さらに霊感を働かせたところ、それは動物霊であることが分かりました。

「あなたの隣の部屋、それもあなたの部屋に面した辺りで、何かが死んでいます。人ではありません。動物……ペットのようなものでしょう。あなたの身に危険が及ぶことはありませんが、気になるようでしたら管理人にお問い合わせしてみてはどうでしょうか」と、私は見えた鑑定結果を率直にお話しました。

後日、望さんからご報告のお便りを頂戴しました。そのところによると、それから望さんはマンションの管理人と話し、いっしょに隣の部屋の様子を伺いに行ったようです。隣の部屋には一人暮らしの40代女性が住んでおり、ドアを開けてくれたそうですが、彼女はひどく狼狽した様子でした。「飼っていた猫が見つからないの」そう言いながら、彼女は今にも泣き出しそうな表情を浮かべたそうです。

隣の部屋で行方不明になった飼い猫……霊感占いの鑑定結果とピタリと結びつき、望さんは「もしかしたら私の部屋に面したところに居るかもしれません」そう言ったそうです。すると隣の部屋の彼女はドアを開けたまま部屋の奥へと入っていき、しばらくガサガサと何かをひっくり返した後、「キャーッ!」と悲鳴を上げました。その飼い猫はやはり、望さんの部屋に面した押入れの奥で死んでいたそうです。かなりの高齢だったということで、恐らく死因は老衰。「ここ数日、私の部屋に鈴の音が聴こえたんです」そう話すと、その飼い猫の首輪には小さな鈴がついていた、ということを話してくれたそうです……。

動物霊は不思議な性質をしています。野生の動物が自然に死んだ場合、その後霊体化することはまずありませんが、人為的な力で事故死したり、またペットとして飼われた動物が死んだりすると、霊体となって現世にとどまることがあります。そういった動物霊の多くは、決して人に危害を加えるほどの強い力を持ちません。しかし、飼い主に「見つけてほしい」「葬ってほしい」と願う動物霊の願いを叶えてあげることも、動物と関わった人間の大事な務めと言えるでしょう。ペットとして飼っていた動物の供養や浄霊をしたいという方は、ぜひ我々にご相談下さい。

尼子の百物語 / 第十一話「鳴り響く鈴の音」