第三十七話「不摂生な生活がもたらす不浄霊の憑依」

不浄霊は人間のネガティブな念を好み、そういったものが渦巻いているところに集まる習性があります。不幸な出来事に苛まれたり、孤独で寂しい思いを抱えていたりすると、その人自体がネガティブな念の強い状態になり、無意識のうちに悪霊を呼び寄せていることがあるのです。

先日、とある社会人女性の方から鑑定のご依頼をいただきました。恋愛運について見てほしい、とのご相談でしたが、霊視してみましたところ不浄霊を数体ほど憑けており、もはや恋愛どころではない状況だったのです。一体なぜこんなことに…。霊視を進めてみましたところ、ご相談者様の置かれた状況が見えてきました。まず、世界規模で新型コロナウイルスの疫病が流行していたことで、ご相談者様はリモートワーク生活を送っていました。元々インドア派だという彼女。昼間はカーテンを閉めた部屋でデスクワークを行い、夜は一人でお酒を飲むという閉鎖的な生活を送っていたそうです。そして一ヵ月ほど前、交際していた恋人と破局した過去もありました。破局以降、彼女はますます部屋に引きこもるようになり、気晴らしに毎日ホラー映画を見続けていたそうです。

「こんな生活をされていては新しい恋どころではありません」あまりの状況に思わず苦言を呈してしまいました。そして憑依していた不浄霊数体を祓った後、日中はなるべくカーテンを開けること、定期的に外に出ること、心霊ものの動画をあまり見過ぎないようにすること、規則正しい生活を送ることなど、いくつか約束をしました。

その鑑定からしばらくして、受付にご報告のお便りが届きました。「先生に言われた通り生活を改善してみましたところ、気持ちが軽くなり、前向きな考え方ができるようになりました。いま思えば当時の生活は本当におかしかったように思えます。新しい出逢いにも恵まれました。ありがとうございます」とのことでした。