陸奥国の神秘・電話占い
menu
尼子の百物語

第三十六話「動物霊の憑依と異性関係の波乱」

動物霊の憑依に苦しむ方は少なくありません。動物霊に憑依された場合、性格が粗暴になったり、直情的でわがままになったり、恋愛で自分本位になったりするなど、現実社会のルールを侵しかねない行動を取るようになります。憑依された方は多くの場合まったくの無自覚ですが、中には「自分は最近おかしい」と自覚される方、また「何かに取り憑かれている」というところまで察知される方もいらっしゃいます。

お電話をかけてこられた吉乃さんは以前、内気で繊細で、人見知りな性格でした。しかしある時を境目にスイッチが切り替わったように大胆になり、不特定多数の男性と関係を持つようになってしまったのです。吉乃さん自身、そういう自分に違和感を覚えていたようで、「暴走している」「何かに操られている」という感覚が強かったそうです。電話占い尼子にご相談されたのも、そんな複数の異性との恋愛トラブルに心を病んでのことでした。

鑑定の電話を受けた瞬間、何か生臭いような気配が電話越しに漂ってきました。これは動物の呼気。動物霊に取り憑かれている方だとすぐにわかりました。二言三言会話をして、異性との恋愛トラブルを抱えているということは伝わりましたので、こちらから霊的な状況をお伝えして、除霊にあたりました。祓ったのはイタチのような動物の霊体でした。かなり強烈な念を持っておりましたが、意識ではなく本能に突き動かされる動物霊特有の性質を持っており、動物霊を祓った経験が何度もある私は容易に除霊できました。

動物霊が取り憑いたのは鑑定から約三年前。術後に心当たりがないかどうかお伺いしてみたところ、ちょうどその辺りの時期に、当時住んでいた部屋で異臭騒ぎがあり、天井でハクビシンの死骸が見つかった事件があったそうです。天井や軒下で野獣の死骸が見つかるのは地方都市では時々あることなのですが、「いま思えばその辺りから性格が変わった気がします」とおっしゃっていました。たまたま下に住んでいたというだけの理由で動物霊に憑依された理不尽な事例でしたが、「いま思えばもっと早く霊能者の先生に見てもらったほうが良かったのかもしれません」と後悔していらっしゃるようでした。

鑑定以降、吉乃さんの異性関係はすぐに大人しくなりました。「何かに操られているようだった」という薄暗い衝動はピタリと収まり、現在では一人の男性としっかりしたお付き合いをしているそうです。

自分の性格が急に変わった、以前なら取らない行動を取るようになった、という方は、一度霊能者の鑑定を受けてみると良いかもしれません。霊体に意識を乗っ取られ、不本意な行動を取り続けている場合があります。人生に深刻な悪影響を及ぼす前に除霊をお勧めします。

尼子の百物語 / 第三十六話「動物霊の憑依と異性関係の波乱」